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左衛門のこだわり

和菓子は、人生の応援歌。

博多菓匠 左衛門
代表取締役会長 田中治雄

和菓子は、人生の応援歌です。
生まれる前、結婚式など人々のお祝い、お慶びをいつも応援しています。
人々の笑顔があふれる、そんな場所にお供させていただく。
それが、和菓子の素晴らしいところだと思います。

私たちは昭和4年の創業以来、「真心ひとつ、味ひとつ」を合言葉に、
材料にこだわり、健康に良い手作りの味を継承しつつ、
現代に合う和菓子、皆様に喜ばれる和菓子づくりに励んでいます。
当社の代表銘菓「博多ぶらぶら」は、北海道産の小豆、そして、お米は佐賀の一等米であるひよく米を使っています。
この菓子は餡と餅でできており、手にとって召し上がっていただくと分かりますが、
餡は下まで入っております。
見た目は悪いかもしれませんが、これが素材を活かした当社の餡と餅。
餡と餅は左衛門の命です。
ちなみに「博多ぶらぶら」の絵のモデルは私です。

さて、お菓子というのは自分ひとりで食べてはいけません。
おすそ分け。それも、お菓子の流儀です。
お饅頭やお煎餅など、自分がお菓子をもらった時は
隣人や知人などにちょっと分けてあげる。
ささやかながら自分の幸せをおすそ分け、という訳です。
「私は、あなたの幸せを願っている」。
その想いは、文章に書かなくても、言葉に出さなくても、
お菓子でそっと伝わるのです。

和菓子は本当にコミュニケーションの最たるものだと思います。
今コミュニケーションが不足している時代に
人々がお茶と和菓子を分け合い、笑顔で語らう。
そんな時間の中でとても良いコミュニケーションの輪ができるのではないかと思います。
私たちは、菓子づくりを通して人々の幸せなひとときを願っています。